会社員にとって、税金の話はどうにも実感が湧きにくいものです。 毎月の給与から引かれ、年末調整でなんとなく終わる。
私自身、40代になるまで「そういうものだ」と、深く考えるどころか、もらった書類をファイルに綴じることすらしていませんでした。机の引き出しの奥に突っ込んだまま、存在を忘れているような状態だったんです。
でも、今の自分の家計にとって「本当に得をしているのか」は、会社も国も教えてくれません。
これまで、源泉徴収票という「家計の通信簿」を入り口に、いくつか節税の具体的な方法を検証してきました。ただ、全部を網羅するのは大変ですし、そもそも自分に関係ないものまで読む時間はもったいないですよね。
この記事では、今の自分の状況に合わせて、最短距離で「自分に合う節税」にたどり着けるよう、ロードマップとして整理しました。
まずは「源泉徴収票」を眺めることから
節税を考えるとき、いきなりテクニックに走る必要はないと感じています。まずは現状を知る。そのための道具が、年に一度手渡される源泉徴収票です。
📌 【検証:源泉徴収票のチェックポイント】
- 「支払金額」:自分の額面年収。各種控除の基準になります。
- 「所得控除の額の合計額」:ここに何も対策が反映されていないなら、伸びしろあり。
- 「源泉徴収税額」:ここが「0」でないなら、還付(取り戻せる)の可能性があります。
難しい理論ではなく、自分の現在地を確認する作業です。
「払いすぎ」を取り戻せる可能性がある人
源泉徴収票を見て、「源泉徴収税額」にそれなりの金額が入っている。そんな方は、すでに納めた税金の中から戻ってくるものがあるかもしれません。
私がまず確認したのは、この2つです。
医療費控除の確定申告
家族の分を合算して10万円(所得によってはそれ以下)を超えていないか。即効性のある出口です。
ふるさと納税の仕組み
自分の控除上限額を正確に把握しているか。自己負担2,000円で何ができるかの検証です。
⚠️ 【ここに注意】
ふるさと納税の「ワンストップ特例」を使っている人が、医療費控除などで「確定申告」をすると、特例が無効になります。必ず確定申告時にふるさと納税分も記載しましょう。
これからの税金を、仕組みで減らしたい人
収入はある程度安定しているけれど、将来への不安も拭えない。そんな方は、単発の節税よりも「長く効く仕組み」を作ることが大事です。
新NISAの考え方
運用益を非課税にする「守り」の投資。家計にどう組み込むかの検証ログ。
iDeCoの仕組みと注意点
掛金が全額所得控除になる強力なツール。ただし、出口(受取時)の計算まで見据える必要があります。
家族や住まいという「現実」に向き合っている人
条件次第で、手元に残る金額が万単位で変わる分野です。
住宅ローン控除
制度改正が頻繁なため、自分の入居年次での控除率を再確認。
子どもの扶養控除:夫か妻か
夫婦で年収に差があまりないとき、どちらに寄せるのが世帯全体で得かのシミュレーション。
高収入夫婦の特例
制限がかかりやすい層が、制度の隙間で損をしないための知識。
迷っているなら「やらない」のも一つの選択
保険料控除についても検証しましたが、これは全員に積極的におすすめするものではありません。私自身、かつては「控除枠が余っているから」という理由だけで新しい保険を検討したこともありましたが、わずかな節税のために毎月の固定費(保険料)を増やしてしまっては本末転倒です。
この記事では、すでに加入している保険がある方が「控除の漏れ」がないかを確認する手順と、節税目的で保険を選ぶ前にチェックすべき優先順位を整理しました。無理に枠を埋める必要はない、という「守りの視点」を大切にしています。家計全体のバランスを崩さないことが、結果として一番の節税になることもあるからです。
節税は知識量ではなく「見極め」
節税は誰かと競うものではありません。自分の暮らしと家族を守るための、小さな微調整の積み重ねだと考えています。今回の検証を通じて、あらためて大事だと感じたポイントをログとして残しておきます。
💡 今回の検証ログ
- 「全部やる」より「合うものを選ぶ」方が、結果として継続できる
知識を詰め込むより、自分に関係ある項目だけを確実に押さえる方が、家計へのインパクトは大きくなります。 - 源泉徴収票は「綴じない」としても、一度眺めるだけで意識が変わる
きれいなファイルに保管できなくても、スマホで撮って数字を一度確認するだけで、税金が「他人事」から「自分事」に変わります。 - 「今は何もしない」という判断も、立派な戦略の一つ
制度を理解した上で「今の自分には合わない」と判断することは、不要なコストや手間を省くための健全なリスク管理です。
まずは源泉徴収票を引っ張り出し、自分の状況に当てはまるところだけ「つまみ食い」してみてください。合わないものは潔くスルーする。それだけで十分、家計管理の前進です。










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