住宅ローン控除「逆ザヤ」終了後の最適解。共働き夫婦は繰り上げ返済か、運用継続か?

アイキャッチ サラリーマンの「手取り最大化」検証ログ

📝 この記事を読めばわかること

  • 共働き世帯における「住宅ローン控除率 $0.7\%$」時代の損得勘定
  • 夫婦どちらかの「所得制限」が家計全体に与える影響
  • 控除期間終了(10年・13年の壁)を見据えた「出口戦略」
  • 教育費ピークを控えた40代夫婦が「現金を残すべき」リアルな理由

「住宅ローンは借りているだけで得をする」

共働きでフルにローンを組んでいる私たちにとって、そんなボーナスタイムが静かに終わりを告げようとしています。

かつては住宅ローン金利(変動0.4% 程度)よりも、住宅ローン控除(1.0%)の方が大きく、夫婦でペアローンを組めばダブルで恩恵を受けられる「最強の資産形成術」でした。しかし、控除率は 0.7% に引き下げられ、金利上昇の足音も聞こえ始めています。

「借金は早く返してスッキリしたい」という感情と、「新NISAで運用した方が合理的」という理屈。47歳の会社員として、同じく働く妻とこれからの教育費・老後資金をどう守るべきか、わが家の思考プロセスを整理しました。

借り得時代の終焉と共働き世帯の落とし穴

以前のような「借りているだけでプラス」という状況は終わりつつありますが、それでも住宅ローンが「個人が利用できる最も低金利な資金調達手段」であることに変わりはありません。

共働き夫婦がまず再確認すべきなのが、今の「実質コスト」です。

📌逆ザヤとは

住宅ローン金利よりも、住宅ローン控除の還付率の方が高く、実質的な金利負担がマイナス(手元にお金が増える)になる現象。

今の「ペアローンそれぞれの金利」と「控除率 0.7%」を比較して、まだマイナス(=得をしている状態)なら、慌てて返す必要はないかもしれません。しかし、金利が上昇し実質コストがプラスに転じたとき、家計全体でどう動くかが問われます。

繰り上げ返済 vs 運用継続の損益分岐点

わが家でもよく話題に出るのが「ボーナスや臨時収入を繰り上げ返済に回すべきか?」という点です。私はこれを判断する際、繰り上げ返済を**「利回り確定(リスクゼロ)の投資」**と見なして、新NISAと比較するようにしています。

心の声
心の声

仕事で疲れて帰ると『いっそローンがなければもっと気楽に働けるのに……』なんて夫婦でこぼすこともあります。でも、一度返した現金は、子どもの入学金が必要になっても戻ってこないんですよね

比較テーブル:共働き夫婦の視点

項目繰り上げ返済運用継続(新NISA等)
効果ローン利息の削減(確実)投資リターンの獲得(期待)
確実性100%確実な節約不確実だが上昇余地あり
流動性資金が固定化され、引き出せない必要時に現金化できる
団信夫婦どちらかの保障額が減る万が一の保障は最大維持

もし住宅ローン金利が 0.6% で、新NISAなどで年利 4%(税引後)で運用できるなら、「返済せずに運用」する方が家計の総資産は増える可能性が高くなります。特に共働きなら、どちらかが運用、どちらかが返済といったバランスを取ることも可能です。

世帯年収が高いからこそ注意したい「所得制限」

共働き夫婦にとって、実は一番の「見えない壁」が住宅ローン控除の所得制限です。

⚠️ 注意点

合計所得金額が2,000万円を超える年は、住宅ローン控除を受けることができません。

ペアローンの場合、夫婦それぞれで判定が行われます。「夫は制限を超えたので控除ゼロだが、妻は受けられる」といったケースも出てきます。

控除が受けられない側は、最初から「0.7% の還元」というクッションがありません。その分のローン残高に対しては、純粋に「金利コスト」だけが発生するため、繰り上げ返済の優先度が相対的に高まります。

40代夫婦に最適な出口を見極めるフロー

共働きという「チーム」として、どう動くべきか。わが家の見極めフローです。

夫婦それぞれの「実質金利」と「残存期間」を出す

夫と妻、それぞれの借入金利から控除率 0.7%を引いてみます。また、「あと何年、控除が受けられるか(13年または10年の期限)」を確認します。期限が切れた瞬間、実質金利は一気に「素の金利」まで跳ね上がるからです。

所得制限のチェック(毎年更新)

昇給やボーナスで合計所得が 2,000万円を超えそうな年は要注意です。控除が受けられないなら、その年だけ繰り上げ返済を頑張るという選択肢も出てきます。

「もしも」の時の団信を再評価する

夫婦どちらかに万が一があった際、その分のローンがチャラになる団信は、共働き世帯にとって「収入減」を補う強力な生命保険です。金利コストを「保険料」として捉えたとき、妥当かどうかを話し合います。

「教育費の壁」とのバランス

40代にとって、これから数年〜十数年後にやってくる「大学費用」は最大の不確定要素です。控除期間が終わったからといって、手元の現金をすべて返済に回していいのか。教育資金との兼ね合いが最大の悩みどころです。

繰り上げ返済の不可逆性リスク(40代のリアル)

繰り上げ返済には「不可逆」という最大のリスクがあります。

⚠️ 警告:一度返すと、戻ってこない

銀行に渡した現金は、急に子どもの塾代や留学費用、あるいは親の介護費用が必要になっても戻ってきません。

私自身、47歳で子どもたちの教育費がこれからピークを迎える時期です。たとえ住宅ローン控除の期限が切れたとしても、この「流動性(=いつでも動かせる現金)」は、金利の数パーセントよりもはるかに重みがあると感じています。

今回の気づき・学び

住宅ローンを単なる「借金」として嫌悪するのではなく、夫婦の「資産・負債・保障・期間」をセットで見る視点が大切だと再確認しました。

💡 負債活用能力(Debt Management)

資産を順調に築いている夫婦ほど、低金利の住宅ローンを「固定費」として割り切り、浮いた現金を投資に回して効率的に資産を増やしています。

「無借金」がゴールではなく、「控除期間中は運用、期間終了後や金利上昇時に初めて返済を検討」という、時間軸を持った戦略が重要ではないでしょうか。

まとめ

「逆ザヤ」が終わり、金利上昇の気配がある今だからこそ、夫婦で家計の「健康診断」をするチャンスです。

  • 控除期間内(10年・13年): 手元資金での運用(新NISA等)を優先し、現金を確保しておく。
  • 控除期間終了後: 「素の金利」と「運用利回り」を比較。教育資金に目処が立っていれば、繰り上げ返済の優先順位を上げる。
  • 所得制限にかかる場合: 団信の保障価値と天秤にかけつつ、余剰資金で少しずつ繰り上げ返済を検討する。

感情的な「借金返済」に走らず、夫婦お互いのキャリアや子どもの成長に合わせた「流動性」のバランスを、冷静に見極めていきましょう。

💡 この記事の執筆と参考情報について

この記事は、2026年1月現在、私自身の家計管理の思考プロセスを整理するために、AI(Gemini)を「思考のパートナー」として活用して作成しました。数字のシミュレーションや構成案の作成をAIと共同で行うことで、より多角的な視点を取り入れています。

ただし、税制や金利、投資に関する最終的な判断は、必ずご自身の状況に合わせて慎重に行ってください。正確な制度内容や最新の情報については、以下の公的機関のサイトを併せて確認することをお勧めします。

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