「結局、何を用意すればいいのか?」
これが曖昧だと、作業の手が止まってしまいます。
会社員が医療費控除を申請するために、本当に必要なものだけを整理します。
結論:会社員の必要書類はこの5つ
e-Taxで申請する場合、手元に用意すべきは以下の5つです。
- 源泉徴収票
- マイナンバーカード
- 医療費の集計データ
- 還付金受取口座の情報
- (ふるさと納税している人のみ)寄附金受領証明書
これだけで完結します。
源泉徴収票
用途:所得と税額の確認
会社員は、確定申告書の作成画面でここに記載された数値を転記するだけです。
- 提出は不要:e-Taxならデータ入力のみで完結します。
- 注意点:もし紛失した場合は、会社(経理や総務)に依頼すれば再発行してもらえます。
マイナンバーカード
用途:本人確認 + 電子署名
e-Tax申請の要です。以下の準備を確認してください。
- カード本体
- 署名用パスワード(英数字6〜16桁)
- 利用者証明用パスワード(数字4桁)
一番の「詰まりポイント」は、パスワードを忘れているケースです。回数制限(署名用は5回、数字4桁は3回)を越えてロックされると、原則として役所の窓口へ行く必要があります。
【重要】スマホかパソコンか
マイナンバーカードを使って申請するなら、対応したスマートフォンで行うのが一番便利です。パソコンで申請しようとすると、別途「専用のICカードリーダー」を繋ぐ必要があり、これを持っていないとそこで作業が止まってしまいます。スマホならアプリ(マイナポータル)を介してカードをかざすだけで済むので、特別な理由がなければスマホ申請をおすすめします。
医療費の集計データ
ここが最重要です。
たまに「領収書をすべて1枚ずつ入力しなければならない」と勘違いしている方がいますが、その必要はありません。病院名ごとに合計額を入力する形でOKです。
用意すべき数値は以下の通り。
- 支払った医療費の総額
- 保険金などで補填された金額(高額療養費や生命保険の給付金など)
- 対象者ごとの内訳(家族分を合算する場合)
領収書は提出不要ですが、税務署から提示を求められる可能性があるため、5年間の保管が義務付けられています。捨てないように注意しましょう。
還付金の受取口座
還付金(戻ってくるお金)の振込先を指定します。
- 本人名義の口座のみ(家族名義は不可)
- ネット銀行も指定可能
- 重要:公金受取口座の登録状況を「先に」確認する公金受取口座を登録済みであれば入力の手間が省けますが、申請の途中で登録状況を確認しようとマイナポータルへ移動すると、申請画面に戻れなくなるトラブルが多発します。必ず作業を開始する前に、登録済みかどうかを確認しておきましょう。
ふるさと納税をしている人は追加
医療費控除のために確定申告をする場合、「ワンストップ特例制度」が無効になります。
- 寄附金受領証明書:自治体から届いた書類を手元に用意してください。
- 再入力が必須:ワンストップの手続きをしていても、確定申告書内で改めてすべての寄附を入力する必要があります。
不要なもの(勘違いゾーン)
これらは用意しなくて大丈夫です。
- ✖ 医療費の領収書の提出(入力するだけ。保管は必要)
- ✖ 会社への申告(確定申告は個人で完結します)
- ✖ 住民票(マイナンバーカードがあれば不要)
- ✖ 印鑑(電子申請では不要)
「領収書を郵送しなければならない」と思い込んでいると、無駄な手間を感じてしまいますが、今はデータ入力だけで済みます。
紙で申請する場合に追加で必要なもの
基本的にはスマホやPCからのe-Taxを推奨しますが、もし紙で提出する場合は以下が必要になります。
- 医療費控除の明細書(国税庁HPからダウンロード可)
- 提出用封筒
- 切手
- 本人確認書類の写し(マイナンバーカードのコピー等)
申請前チェックリスト(保存用)
作業を始める前に、このリストがすべて埋まっているか確認してください。
- [ ] 源泉徴収票が手元にある
- [ ] マイナンバーカードがある
- [ ] パスワード(署名用・利用者用)を確認済み
- [ ] 公金受取口座の登録状況を事前に確認した
- [ ] 対応スマホ(またはICカードリーダー)を準備した
- [ ] 医療費の合計額を計算してある
- [ ] 保険金などの補填額を確認済み
- [ ] 還付口座の支店名・口座番号がわかる
- [ ] ふるさと納税の証明書がある(該当者のみ)
まとめ
会社員の医療費控除は、「準備が9割」です。
書類が揃ってしまえば、入力作業自体はそれほど時間はかかりません。
最大の壁は「マイナンバーカードの暗証番号」と「医療費の集計」です。幸い、署名用パスワードはコンビニでも初期化できます。また、公金受取口座の確認ミスで作業が中断しないよう、事前のチェックが肝心です。ここさえクリアできれば、還付金への道はすぐそこです。
次は、具体的な操作手順に進みましょう。
[(執筆予定)関連記事:スマホで完結!医療費控除の具体的な申請手順]

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