この記事の内容
- 50歳未満に届く「ねんきん定期便」の数字のカラクリ
- 「年金額 100万円」という数字を見て絶望する必要がない理由
- 【検証】年収850万円の場合、ここから定年までにいくら積み上がる?
- 年金を「積立」ではなく「保険」として捉え直す視点
昨年の12月、私の誕生月に「ねんきん定期便」が届きました。
47歳。これまでは「ふーん」と流して捨てていたハガキですが、老後が現実味を帯びてきた今、改めて数字を精査してみました。
ハガキをめくって目に飛び込んできたのは、2つの数字です。
- これまでの保険料納付額:約800万円
- これまでの加入実績に応じた年金額(年額):約100万円
「……え?」
年額100万円ということは、月額にすると約8万3千円。
「25年も働いて、老後にもらえるのは月8万だけ? 老後2000万円問題どころか、生活保護レベルでは?」
一瞬、不安になりましたが、調べてみるとこれは「50歳未満のハガキ」特有の表示ルールによる誤解だと分かりました。
今回は、私自身のリアルな数字(年収約850万円・47歳)をサンプルに、この「絶望的な数字」の正体と、そこから見える「これからの負担と保障」について解説します。
なぜ「少なく」見えるのか(50歳未満の罠)
まず、「年額100万円(月8万)」という数字の少なさについてです。
結論から言うと、この数字は「将来貰える予定の金額」ではありません。
ねんきん定期便は、年齢によって記載されている「年金額」の意味が全く異なります。
【50歳未満と50歳以上の決定的な違い】
- 50歳以上:
現在の条件が60歳まで続くと仮定した「受給見込み額(将来の予測値)」が載っている。 - 50歳未満(私):
あくまで「これまでの加入実績に応じた額(今の時点の確定値)」しか載っていない。
つまり、私のハガキに書かれていた100万円は、「もし今日会社を辞めて、65歳まで一銭も納めなかった場合」の金額です。
これからの18年間で積み上げる分が全く含まれていない「途中経過」の数字を見て、「これだけしか貰えない」と悲観する必要はありません。
【検証】これから払う額と、増える額
では、定年までの残り期間でどれくらい増えるのか?
「これまでの25年」と「これからの18年」を比較検証してみました。
【試算の前提(私の場合)】
- 年齢:47歳(定年65歳まで残り18年)
- 年収:約850万円
- 状況:厚生年金の等級が上限(標準報酬月額65万円)に張り付いている状態
この条件で、今後18年間の負担額(自己負担分)を概算してみると、驚きの結果が出ました。
| 期間 | 年数 | 納付額(自己負担概算) | 状況 |
|---|---|---|---|
| 22歳〜47歳 | 約25年間 | 約 800万円 | 若手〜中堅時代 |
| 47歳〜65歳 | 今後18年間 | 約 1,400万円 | 給与ピーク期 |
なんと、これまでの25年分より、これからの18年分の方が圧倒的に負担額が大きいのです。
年収850万円クラスの場合、厚生年金保険料の上限付近を払い続けることになるため、40代後半から50代はまさに「負担のピーク」。
逆に言えば、「年金受給額が最もハイスピードで増えていくのがこれからの18年」ということでもあります。今の「100万円」という数字は、あくまで折り返し地点のスコアに過ぎません。
ここからの18年は、人生で一番「社会保険料」を支払う時期。
しかし、会社も同額(1400万円)を払ってくれるため、実質2800万円分が将来の受給額に上乗せされる期間でもある。
「0円」が並ぶ謎の欄をチェック
ちなみに、ハガキの中段にある「一般厚生年金」以外の欄(公務員厚生年金など)が「0円」になっていることで不安になる方もいますが、これは正常です。
過去に公務員や私立学校で働いた経験がなければ、それぞれの欄は0円で問題ありません。制度統合の名残で欄があるだけなので、スルーしてOKです。
年金は「投資」ではなく「保険」
今回の検証で、私の場合はこれまでの納付800万円に対し、ベースとなる年金が年100万円確保されていることが分かりました。
単純計算で8年受け取れば元が取れる計算です。
しかし、この検証を通じて、年金を「損か得か」という投資商品として見るのは本質ではないと気づきました。
年金に隠された「3つの役割」
- 老齢年金
長生きリスクへの守り。何歳まで生きるか分からない老後の「終身給付」。 - 遺族年金
もし私が今死んだら、妻と子(18歳まで)に手厚い年金が出る。 - 障害年金
働けなくなった時の保障もセットになっている。
私たちが払っている「高い保険料」は、単なる老後の貯蓄ではなく、「今、家族を守るための掛け捨て死亡保険料」も込みの値段なのです。
まとめ
「これだけしか貰えないのか」と嘆くより、「これだけ払うんだから、仕組みを使い倒す」と腹を括る。
これが、47歳の実用主義的な結論です。
しかし、「仕組みを使い倒す」といっても、具体的にどんな時にどれくらい守られるのか?
特に働き盛りの私たちにとって重要な「万が一の時の防御力(遺族年金・障害年金)」については、ねんきん定期便には具体的な金額が書かれていません。
次回は、このハガキからは見えない「隠された防御力」について、さらに深掘りして検証していきます。(続く)
本記事に関する注釈
この記事はAI(人工知能)を活用して情報の調査・執筆支援を行っています。執筆時点での情報をもとにしていますが、年金制度は複雑であり、個別の状況によって異なる場合があります。
詳細や最新の正確な情報については、必ず以下の公式ホームページにてご確認ください。


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