マイナ免許証(マイナンバーカードと運転免許証の一体化)は、2025年3月24日から全国で運用が開始されました。
これは義務ではなく、運転免許証とマイナンバーカードを1枚にするか、従来のまま2枚持ち続けるかを選べる「任意の制度」です。
この記事では、制度開始から約1年が経過した2026年現在の情報をもとに、マイナ免許証への切り替え方法、メリット・デメリット、そして具体的な手続き手順を実務ベースでまとめました。
マイナンバーカードと免許証の一体化とは?従来の免許証は「いらない」?
マイナ免許証とは、運転免許証の情報をマイナンバーカードのICチップに登録し、マイナンバーカードと免許証を一体化させたものです。
最大の特徴は、マイナンバーカード1枚が「身分証」兼「運転免許証」として機能する点です。
変わること・変わらないこと
- 変わること: 住所変更などの手続きが自治体窓口のみで完結する(ワンストップ化)。更新時の手数料や講習の受け方が変わる。
- 変わらないこと: 運転免許の有効期限や、免許そのものの効力。
- 「従来の免許証はいらない」は本当か?:一体化すれば物理的な従来の免許証は返納するため、持ち歩くカードを減らせます。「免許証はいらない」としてカードを1枚にまとめることも可能ですし、不安な場合は両方持ち続ける(ダブル免許)ことも選べます。
【実録】私は2026年1月の更新で「2枚持ち」を選びました
私自身、2026年1月に免許更新のタイミングがありましたが、あえて「マイナ免許証」と「従来の免許証」の両方を持つ選択をしました。
理由はシンプルで、システム不具合などで読み取れない場合のリスクヘッジと、念のための海外対応です。手数料は少し上がりましたが、物理的な免許証が手元にある安心感を優先しました。
マイナ免許証はいつから?2026年の最新状況
マイナ免許証の制度は「いつから?」という疑問に対しては、2025年3月24日にスタートしました。すでに全国の警察署や免許センターで申請が可能になっています。
2026年現在、運用は安定しており、更新のタイミングに合わせて切り替える人が増えています。
今後、マイナポータルアプリとの連携機能などが順次強化されていく見込みですが、基本的な仕組みはすでに固まっています。
マイナ免許証への切り替え方法・手続き手順
ここでは、実際にマイナ免許証へ切り替える方法と具体的な手続き手順をステップごとに解説します。
※「免許更新のタイミング」で切り替えるのが最も手間がかかりませんが、更新時期以外でも随時切り替えは可能です。
STEP1:準備するもの
手続きに行く前に、以下のものを準備します。
- マイナンバーカード(有効なもの)
- 現在の運転免許証
- 手数料(後述)
- マイナンバーカードの暗証番号(署名用電子証明書等の暗証番号)
- ※窓口で入力が必要になるため、忘れている場合は事前に自治体で再設定しておきましょう。
STEP2:申請場所
以下の場所で手続きが可能です。
- 運転免許センター・運転免許試験場:即日交付される場合が多いです。
- 警察署(免許窓口):後日交付(または郵送)になるケースがあります。
事前に各都道府県警のホームページで「即日交付対応の窓口」を確認しておくとスムーズです。
STEP3:窓口での手続き手順
- 受付: 「マイナ免許証への切り替え」を希望する旨を伝えます。
- 書類記入: 申請書に必要事項を記入します。
- 暗証番号入力: 端末でマイナンバーカードの暗証番号を入力し、ICチップへの書き込みを行います。
- 登録内容の確認: 免許情報が正しく登録されたかを確認します。
※マイナ免許証には券面に免許情報(有効期限や免許の種類など)が印字されません。専用の端末やスマホアプリでチップを読み取って内容を確認する形になります。
切り替えにかかる時間・費用
気になるコストと時間について整理しました。
手数料(2025年改定版・標準額)
マイナ免許証にすると、更新時や新規取得時の手数料が従来より安く設定されています。
| 手続きの種類 | 従来の免許証 | マイナ免許証 | 両方(2枚持ち) |
|---|---|---|---|
| 更新手数料 | 2,850円 | 2,100円 | 2,950円 |
| 新規取得 | 2,350円 | 1,550円 | 2,450円 |
※別途、講習区分に応じた「講習手数料」が必要です。
※更新時期以外にマイナ免許証へ切り替える場合は、手数料として1,500円程度かかります。
かかる時間
- 免許センター: 混雑状況によりますが、手続き自体は数十分〜1時間程度。即日完了します。
- 警察署: 手続き自体は短いですが、IC書き込み等の処理でカードが後日返却(または郵送)になる場合があります。
マイナ免許証のメリット・デメリット
切り替えを検討する判断材料として、メリットとデメリットをフラットに整理しました。
メリット
- 持ち歩くカードが減る: 財布の中身をスリム化したい人には最適です。
- 住所変更が楽になる: 引っ越し時、市役所でマイナンバーカードの住所変更を行えば、警察署での免許証の住所変更手続きが不要になります(ワンストップ化)。
- 更新手数料が安い: 毎回数百円の差ですが、維持コストが下がります。
- オンライン講習(優良運転者): 更新時の講習を事前にスマホで受講できる対象エリアが広がっています。
デメリット
- 情報の視認性が落ちる: 券面に有効期限などが印字されないため、確認にはスマホアプリやリーダーが必要です。「いつの間にか失効していた」というミスが起きやすくなる懸念があります。
- 対策: 手続き時に免許情報が印字された紙(免許情報記録シート)が交付されます。これを切り取ってマイナンバーカードのケースに一緒に入れておけば、アナログ的に期限確認が可能です。
- 期限管理の手間が増える: 免許更新とは別に、マイナンバーカード自体の有効期限(発行から10年など)の管理も必要になります。
【重要】実務上の注意点(勘違いしやすいポイント)
制度の仕組み上、特に誤解されやすいのが「スマホ連携」と「海外利用」です。これらはデメリットというより「仕様上の制約」として理解しておく必要があります。
! スマホに入れても「物理カード」は必須
iPhoneのウォレットなどにマイナンバーカード機能を連携させていても、運転中に物理的なマイナ免許証(カード)を携帯していないと「免許不携帯」になります。
スマホ機能はあくまで「内容確認」や「身分証としての提示」用であり、法的効力は(現時点では)物理カードに紐づいています。
! 海外での利用は難しい
マイナ免許証は日本国内独自の規格です。券面に「Driver’s License」等の記載がないため、海外でレンタカーを借りる際などに効力を持ちません。海外運転の予定がある場合は、従来の免許証も維持するか、渡航前に「国外運転免許証」を取得する必要があります。
まとめ(実務判断)
マイナ免許証への切り替えは「必須」ではありませんが、国内での生活がメインで、少しでも財布を軽くしたい、あるいは住所変更の手間を減らしたい方には合理的な選択肢です。
- 国内利用のみなら: マイナ免許証への一本化でメリットあり。
- 海外運転の予定あり: 従来の免許証を維持、または両方持ち推奨。
- 申請場所: 即日完了させたいなら運転免許センターへ。
ご自身のライフスタイルに合わせて、更新のタイミングなどで検討してみてください。

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