ムダな努力は存在する。諦めない美学に騙されるな!: 「諦める力」のを読んだ私的感想

「自分の才能や能力、置かれた状況などを明らかにしてよく理解し、今、この瞬間にある自分の姿を悟る」

諦めるとうことはそこで「終わる」とか「逃げる」ということではない。

もう今更ぼくがあえて紹介する理由もないくらいに各方面で絶賛されている為末さんの「諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない」の”はじめ”にからの引用です。解説するというのもおこがましいので、ぼくというフィルターを通した名言を抜粋してまとめてシェアしておきます。

諦める力からの名言まとめ

  • 多くの人は、手段を諦めることが諦めだと思っている。だが、目的さえ諦めなければ、手段は変えてもいいのではないだろうか。
  • できないことの数か増えるだけ、できることがより深まる。
  • 最初は四方に散らかっている可能性が絞られることで、人は何をすべきか知ることができるのだ。
  • 人間には変えられないことのほうが多い。だからこそ、変えられないままでも戦えるフィールドを探すことが重要なのだ。
  • 最終的に目的に到達することと、何かを諦めることはトレードオフなのだ。何一つ諦めないということは立ち止まっていることに等しい。
  • 人は、成功の確率が1%しかないのに願望に基づいたいろいろな理屈をつけることで10%に水増しするということをやってしまいがちだ。
  • 人には、自分が今歩いている道の横に、平行して走っている人生が必ずある。
  • 人間に優劣はないが、能力に優劣はある」という割り切りがあるのだと思う。この「人間に優劣はない」ということが信じられないかぎり、いくら能力の優劣を否定しても、幸福感は得られない。
  • 何か一つだけ諦めないことをしっかりと決めて、残りのことはどっちでもいいやと割りきったほうが、幸福感が実感できるような気がする。
  • あれも、これも手に入れたいという発想の行き着く先は、つねに「できていない」「足りていない」という不満になってしまう。
  • 他者に対する期待値を低く持つことで、難局は後期にもなる可能性を秘めている
  • 過去は変えられない。未来のこともわからない。「不平等じゃないか! 」と叫ぶ前に、まずは現実を直視することだ。
  • 人生にはどれだけがんばても「仕方がない」ことがある。でも、「仕方がある」こともいくらでも残っている
  • 誰が見ても「ベストな」と思われる選択肢がどこかにあるわけではなく、他と比べて自分により合う「ベター」なものを選び続けていくうちに「これでいいのだ」という納得感が生まれてくるものだと思う。

人生にはどれだけがんばても「仕方がない」ことがある。でも、「仕方がある」こともいくらでも残っている。』ってのはもう名言中の名言ですね。 仕方あることをないがしろにしてないものねだりを繰り返していては仮に目標を達成できたとしても幸福感は得られません。 「諦める力=割り切る勇気」といえそうです。ぼくは一見ドライにも思えるこの感覚はとても共感できます。

もちろんその他数々の名言が盛り沢山です。もう読んだ方は、あなたのハイライトした場所とどう違うかを比較してみるのもいいでしょう。まだ読んでいない方は、この機会にぜひ。

今回は、以上です。

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