今回は『人の心を操る技術』の書評です。
ぼくは、心理学とか脳科学だとかメンタリズムってものが大好物です。メンタリストのDaGoさんがやってたフォーク曲げもメッチャ練習しましたからね。
そんな心理学マニアのぼくが数ある心理学系の本の中でも一番分かりやすかったと感じた『人の心を操る技術』をご紹介します。
この本の著者は、サイコロジカルアドバイザーの櫻井直也さんです。サイコロジカルアドバイザーって肩書がよくわかりませんが、書いてある内容は基本的に心理学を駆使して人間関係をより良くするための技術です。
この本で説明されている技術のうちブログ運営にも使えそうなものをまとめておきます。
人の心を操る技術―マインドリーディングと話し方で交渉もコミュニケーションも上手くいく
「事実」+「暗示」の連結話法
「一人っ子だから、わがままなんだね」と言われると、それが事実のように響きますが、ここで事実なのは「一人っ子」だけで、「わがまま」は暗示です。暗示だけならば否定するは簡単ですが、このように事実と暗示を連結されると、事実は受け入れて、暗示だけを否定することがとても難しくなります。
この技術を使って、このブログ記事のタイトルを書くにはどうすればいいのかを考えてみました。
- 「心理学に興味がるのなら読んでみて」
- 「上手いタイトルをつけるたいのなら心理学も学んでおけ! 」
- 「スマホで見みてるなら読んでね」
なんかちょっと違う気もしますが……。
肯定的ダブルバインド
以前、「コーラが素材にこだわって、何が悪い? 」というコマーシャルがありました。このコマーシャルを見て、「悪くない、大歓迎! 」と思う人もいれば、「コーラなんて、素材にこだわらなくてもいいのに……」と思う人もいたことでしょう。しかし、この問かけにどう答えても、視聴者は「このコーラは素材にこだわっている」ことを認めることになります。「どちらを選んでも正解」です。これが、肯定的ダブルバインドです。
これって本屋でよく見る「なぜ○○は□□なのか」ってタイトルの本のことですね。 この技術を使ってタイトルを考えてみます。
- 「ブログに書評を書いて何が悪い? 」
- 「ブロガーがPV数にこだわって何が悪い? 」
- 「なぜ、あなたはこの記事を読んだのか? 」
……難しいです。
アナログマーキングを使う
特定の言語メッセージを非言語的に強調することで、本来の内容とは違うメッセージを無意識に送る方法、「アナログマーキング」と呼びます。
ちょっとやってみます。
あなたは、今回のこの記事を読んだからといってぼくの書いた他の記事を読む必要はありません。
もちろん、他の記事を読んでもらえればありがたいのですが。
それに今回、紹介した「人の心を操る技術」が気になるから読んでみようと思っても、このページのアフィリエイトリンクから買う必要はありません。
でも、買っていただけると嬉しいです。
滑稽ですね。
まとめとして
これだけのことを書くのにかなり時間がかかりました。実際にやってみようと思うとかなり頭をつかいます。
心理学はわかっているからといって、すぐに今日から使えるような技術ではありません。日々の生活のなかで意識的に「連結話法で伝えよう」「肯定的ダブルインドで言うとどうなるだろうか? 」と頭を働かせていないとできるようにはなりません。
それでは最後に読者のみなさんにひと言
《この記事を拡散しても、あなたにとって悪いことは何もありません》
今回は、以上です。
人の心を操る技術―マインドリーディングと話し方で交渉もコミュニケーションも上手くいく
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